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2009年05月22日

『ハチはなぜ大量死したのか』


Sigma DP2, SIGMA LENS 24.2mm 1:2.8

ここのところ、毎日更新だ。すごいすごい。(っていうか日記だもんね)

  ・・・

最近は、多読症状(?)が進行して 2 日に 1 冊のペース。
主に経済的理由から、最近は図書館で借りることが多いが、図書館が所蔵していない本は多いし、新刊はほとんどないか、貸し出されてなかなか返ってこない。
それに、面白い本はやはり読み直したくなるので手許に置いておきたくなる。そういう本は、借りて読んだ後で自分で買いなおすこともしばしばだ。(先日紹介した本山先生の本も図書館で借りて完読した後に購入。)

この本も手許に置いておきたい 1 冊。日本でも問題になった“ミツバチの不足”の一件に関する本だ。

『ハチはなぜ大量死したのか』 ローワン・ジェイコブセン著
原題:Fruitless Fall - The Collapse of the Honey Bee and the Coming Agricultural Crisis(実り無き秋 - いなくなったミツバチ、迫り来る農業危機)

正確に言うと、ハチは“大量死”したのではない。突然 “大量失踪”したのだ。
後に残された、巣と女王蜂と、おびただしい数の蜂児と大量の蜂蜜。
その始まりは、まるでミステリー小説のようだ。

不可解な死、消えた死体、動機に満ちた多くの容疑者。

この謎に満ちた事件は、驚くべきことに“驚くに値しない”当たり前の結論にたどり着く。
スリリングで、包括的。

ハチの突然の失踪も、世界金融危機も、同根であることが良くわかる。
アメリカ的価値観(もしくは彼の国を経済的に牛耳っている特定の民族の価値観)が世界にもたらす不幸の予見と警告に真剣に耳を傾けるべきだと思う。

この本は、今年の1月に第 1 刷が出てすぐに売り切れ、ようやく注文した本が来たときには第 6 刷になっていた。
最近、出版不況で出版社が売れ残りを警戒して 1 ロットの冊数を減らしているとは言え、この手の本でこの増刷振りは凄いと思う。

生物学科だったにもかかわらず、虫が大嫌いだった僕の虫に対する気持ちを転換させてくれた。
ぜひ、読んでほしい 1 冊です。

あまりの面白さに 1 日で読み終えてしまった・・・面白い本を読み終えてしまうというのは、ホント、さびしいものです。



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2009年05月21日

本当に新型インフルエンザ感染は関西からだったのか?


Sigma DP2, SIGMA LENS 24.2mm 1:2.8

ここのところ、テレビや雑誌でも話題になり始めたね。新型インフルエンザは、関西より先に関東で流行っていて、既に蔓延しているんじゃないか、っていう疑惑。

要約すると、以下のようになる。

1)今年 4月、収束したはずの A 型インフルエンザが関東で再流行し、東京都だけで多くの学校が学級閉鎖していた。

2) その頃、関西では通常の A 型のインフルエンザは収束しており、それによる学級閉鎖も関東の 1/10 以下だった。

3) 当時、厚労省は「海外渡航暦のない人間は、A 型インフルエンザ ウイルスが出ても新型インフルエンザの検査は不要」としていたので、関東の医療機関や医師は、この検査対象外の患者にはまったく新型の検査を行っていなかった。

4)4月から 5月にかけて、A 型インフルエンザの流行のピークが東から西に移動してきていた。

5) 5 月になって神戸で初めて新型インフルエンザが発見されたのは、神戸の医師が機転を利かせて、検査対象外だった患者の検査を行ったからだった。

このことから考えて、既に関東では新型インフルエンザが蔓延していると考えるのが自然だ、というわけだ。
確かに一理あるね。



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2007年11月21日

コンパクトフィット


Contax T3, Carl Zeiss Sonnar 2,8/35 T*, Fujifilm S-100

最近のモードは、ウェストがシェイプされていて袖ぐりの小さなコンパクトフィットが主流ですが、僕はジャケットでもシャツでもコンパクトフィットが好きなので、とても助かります。
逆に、流行が去ってしまうと、自分の好きなスタイルの服が手に入りにくくなるので、困りますね。
今は気に入ったブランドが 2つ、3つありますが、流行に流され過ぎず今のテイストを守ってほしいな、と思います。

  ・・・

と、ここで大ニュース!
京大がなんと iPS 細胞を人の体細胞から作って分化を起こすところまで確認したとのこと。
凄いことになりましたね。
これで、ES 細胞で倫理問題になった「生命を犠牲にして生命を助ける」という矛盾をはらまずに、これまでは治癒が難しかった難病治療に (少し) 道が開けましたね。
まぁ、まだまだ実用になるまでには時間が必要でしょうけど。

問題となるのは、理論上、自分の体細胞で生殖細胞を作り、自分の精子または卵子と受精させて新しい個体を発生させることが可能になる、ということです。
この場合、新しい個体は、「子供」ということになるのでしょうか。
それとも「クローン」ということになるのでしょうか。
いずれにせよ、生まれてきた人間には非が無い訳で、やはり倫理上の問題がないわけではないですね。

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