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2008年01月12日

夜へ



Pentax MX, smc PENTAX-M 1:2.8 28mm, Fujifilm 100 ACROS
 
 
この列車は、深夜0時ちょうどに終点に着きます。
 
すっかり日も暮れて外はもうまっくらですね。
これから終着駅まで、車内は消灯します。
 
車窓から覗いてみてください。

遠くの方に小さく、でも、輪郭のはっきりとした光る箱が見えますね。

あの箱の中には、路地に咲くアジサイの花とか、夏の日のコーラ フロートとか、冬の海の砂とか、窓辺のラナンキュラスの花とか、春の日に遠くから聞こえてくるセスナ機の音とか、夜明けの電車の音とかが入っているんです。

こんなに遠くまできたのに、ちゃんと光が届くのですね。
 
 
列車は、夜を突き進みます。

どんどんどんどん。

終着駅まで、もう少しの辛抱です。
 
 
 

 
 

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