『ハチはなぜ大量死したのか』
Sigma DP2, SIGMA LENS 24.2mm 1:2.8
ここのところ、毎日更新だ。すごいすごい。(っていうか日記だもんね)
・・・
最近は、多読症状(?)が進行して 2 日に 1 冊のペース。
主に経済的理由から、最近は図書館で借りることが多いが、図書館が所蔵していない本は多いし、新刊はほとんどないか、貸し出されてなかなか返ってこない。
それに、面白い本はやはり読み直したくなるので手許に置いておきたくなる。そういう本は、借りて読んだ後で自分で買いなおすこともしばしばだ。(先日紹介した本山先生の本も図書館で借りて完読した後に購入。)
この本も手許に置いておきたい 1 冊。日本でも問題になった“ミツバチの不足”の一件に関する本だ。
『ハチはなぜ大量死したのか』 ローワン・ジェイコブセン著
原題:Fruitless Fall - The Collapse of the Honey Bee and the Coming Agricultural Crisis(実り無き秋 - いなくなったミツバチ、迫り来る農業危機)
正確に言うと、ハチは“大量死”したのではない。突然 “大量失踪”したのだ。
後に残された、巣と女王蜂と、おびただしい数の蜂児と大量の蜂蜜。
その始まりは、まるでミステリー小説のようだ。
不可解な死、消えた死体、動機に満ちた多くの容疑者。
この謎に満ちた事件は、驚くべきことに“驚くに値しない”当たり前の結論にたどり着く。
スリリングで、包括的。
ハチの突然の失踪も、世界金融危機も、同根であることが良くわかる。
アメリカ的価値観(もしくは彼の国を経済的に牛耳っている特定の民族の価値観)が世界にもたらす不幸の予見と警告に真剣に耳を傾けるべきだと思う。
この本は、今年の1月に第 1 刷が出てすぐに売り切れ、ようやく注文した本が来たときには第 6 刷になっていた。
最近、出版不況で出版社が売れ残りを警戒して 1 ロットの冊数を減らしているとは言え、この手の本でこの増刷振りは凄いと思う。
生物学科だったにもかかわらず、虫が大嫌いだった僕の虫に対する気持ちを転換させてくれた。
ぜひ、読んでほしい 1 冊です。
あまりの面白さに 1 日で読み終えてしまった・・・面白い本を読み終えてしまうというのは、ホント、さびしいものです。