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銀河鉄道の夜、あるいは、Ballet Mecanique


Pentax K100D, smc Pentax FA43mmF1.9 Limited

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僕はその日、夜の列車に乗って、遠いところへ向かっていた。

高速道路が線路の上で交差して、そのままずっと遠くまで延びている。オレンジ色のナトリウム灯がまるで、宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」のようだった。
架線の鉄塔が目の前を通るたびにナトリウム灯が「ちら、ちら」と明滅していた。

ポータブルオーディオプレーヤーは前の曲を再生し終わって、次の「Ballet Mecanique 」に進んだ。

「ボクには初めと終わりがあるんだ」*

僕は遠くで明滅を続けるナトリウム灯をぼんやり眺めながら「終わりはいつ来るんだい」と誰ともなく問いかけてみた。

返事は聞こえなかった。

僕は目を閉じてしばらく眠ることにした。とても疲れていたから。
うたた寝している僕の耳元でバーナード・ファウラーが歌っていた。

「音楽。いつまでも続く音楽。踊っている君を僕は見ている。」*


* (C) music by Ryuichi Sakamoto, words by Akiko Yano, translated by Peter Barakan

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コメント

あの曲いいですよね...
あのガチャンガチャンいう音に混じってシャッターの音も聞こえますよね。

教授の曲の中ではfavorite songです。

不惑さま:
僕もそうです。
あの曲は教授の曲の中で一番好きです。
でもなんといっても矢野顕子の歌詞が最高ですね。

こんばんは。
綺麗ですね。この鮮やかな色と薄明るいオレンジがとても綺麗。
こんなキッパリとした写真をいつか撮りたいなぁ。

hayano5 さん:
コメントありがとうございます。
気に入っていただけて嬉しいです。
この写真、去年のブログにも使った写真ですが、「銀河鉄道の夜」にぴったりだと思ったので、再度使ってみました。

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