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最初の冬、最後の春


Pentax K100D, smc PENTAX-M 1:2.8 28mm

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その年の冬は、とても寒い日が多かったけど、天気の良い日には、僕たちは良く散歩をした。

僕達は、いつもの公園を突っ切って、そのあたりをぶらぶら歩き写真を撮ったり、ベンチに腰掛けて、暖かい缶コーヒーを分け合いながら、野良猫の毛並みの差について議論したりした。

僕はいつもの通りくだらない冗談を言い、彼女はいつもの通り笑っていた。

「あなたって、ホントに面白いよね。そういうくだらないところが好き。」

僕は、彼女の笑顔を見て、とても暖かな気持ちになった。

ニュースは、その年の降雪量は記録的なものだったことを伝えていた。
公園では、花も少し咲き始めていた。
僕たちの最初の冬はそうやって、徐々に最後の春へと向かっていた。

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コメント

最後の春へと向かうことをまだ知らない二人。
咲き始めた花と隣にいる人に春を感じつつあった二人。

最後の春。せつないのかな。

hayano5 さん:
コメントありがとうございます。お返事遅くなってすみません。
ちょっとダウンしてました。

文章から色々と感じとってもらえて嬉しいです。

こうしてコメントいただけることで、僕は毎日生きていく勇気を貰っています。ありがとうございます。

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