偏向報道
WBC で日本が優勝し、そのテレビ中継が非常に高い視聴率を上げたことがテレビで報道されている。
その報道中で、今回のものよりも高い視聴率として巨人対中日の優勝決定戦を挙げていた。
ビデオリサーチ調べの首都圏で50%弱というものだ。
その中で、
「国民の約半分が見たことになる」
と言っていた。
何を言ってるんだ。それを言うなら、
「首都圏の人口の約半分が見たことになる」
だろう?(ビデオリサーチ1社が“商用”に提供している小規模層別任意抽出データに統計的妥当性がどれだけあるのか、ということも問題だが、ここでは置いておこう。)
大体において、日本の報道は“マジョリティ”に偏向しすぎている。
今回のように地域を扱ったものなら首都圏中心。
台風の報道などでも、首都圏に接近するまでは大騒ぎだが、首都圏を通り過ぎると急に扱いが小さくなる。
野球なら巨人中心。
“野球人気の低迷”のデータとして“巨人戦の首都圏での視聴率”なんかを使う。
それは単に“巨人人気の凋落”だろうが。
こういうことをまったく問題意識なく垂れ流してしまう報道の傲慢を許してよいのだろうか。
↓の“教訓”と同じく、人は傲慢になってはいけない、ということを示していると思う。