夢の住人
プロ野球選手が子供の夢となりにくくなったと言われて久しい。
それでも、日本では野球は今でも非常に裾野の広いスポーツだ。
非常に多くの野球少年がしのぎを削っている。
そのうちのほんの一握りが甲子園に出場でき、そのうちの一握りがプロ選手になれ、またそのうちのほんの一握りがまともに稼げる。
狭い狭い門をくぐり抜けて、一流中の一流になったとしても数億円の年収。
数分のうちに何十億円も稼いでしまう若い投資家(正確には“投機”家だと思うが)がいる時代、昔のように“夢のような年俸”を夢見てプロ野球選手を目指すにはリスクの割りにあまりにも見返りが小さいと思われても仕方がない。
しかし、今回の WBC の日本チームはそれとは違う観点から野球というスポーツで一流を目指す素晴しさを見せてくれた。
お互いに本当に尊敬できる仲間と1つの目標に向かえる素晴しさ、
イチローに「この試合でつぶれてもいいと思った」と言わせるだけの素晴しさが、このチームにはあった。
“一丸となる”とはこういうことだと感じさせられた。
彼らはまさに夢の住人。こういう体験は普通の人生ではできないものね。
これなら宝くじの1等に当たるより低い確率でも人生を賭けてプロ野球選手を目指す価値がある、と思わせるだけのものがあった。
“お金で買えない価値”とはこういうことを言うんですよ。安っぽい薄っぺらなプチブル趣味の生活スタイルの意味に使わないで欲しいな。> カード会社さん
Nikon D2H, AF-S DX VR Zoom Nikkor ED 18-200mm F3.5-5.6G