ホント、どうしようもないね。
Pentax K100D, smc Pentax FA43mmF1.9 Limited
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今日は参院選ですね。
僕は、念のため、期日前投票に行ってきましたので、今日はオフィスで仕事してます。
そんなこんなで、今日はいつもと違った “堅め” の話題です。
ちょっとムカつくことが多いので、そういう話題になってしまいますが、ここは一つ聞いてもらえれば嬉しいです。
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公明党の候補者が
「政局が混乱する、という噂だけで、株がどーんと落ちた。民主党が政権をとったら日本の経済はダメになる。だから我が党へ。」
なんていうとんでもないことを言ってましたが、こんなウソを言っていいのかな?
ウソをついて、脅迫してるんですよ。
これじゃ、悪徳リフォーム業者と一緒やん!
株価が下がったのは、アメリカでのサブプライムローンの焦げ付き件数の増加からアメリカの株価が暴落したことが引き金になったわけで、日本の政局不安とは全然関係がないことは誰もが承知のはず。
それに、今回の選挙で与党が惨敗しそうなことは既に日本の株価には織り込み済みだし。
ホント、最近の公明党の “なりふり構わぬ権力への執着” には目を覆うばかり。
ひどすぎるよ。ほんと。
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夏休み、ということで、“自由研究” 対策に絡めたいろんなビジネスが展開されていますね。
その中でも目に付くのが、金融・証券業界の “小学生向け金融講座”。
「子供のころから金融の知識を付け、社会の仕組みを知ることが大事」なんてことを言ってます。行政もいろんなところで “おいしい” ことがあるんでしょう。タッグを組んでいかにもいいことのように触れ回っている。
だが、僕はこれには大反対だ。
テレビで、バカなアメリカ帰りの (アメリカかぶれの) 評論家が「小学5年生が親からもらった 10 ドルを 1万ドルにしている。彼は社会のことを小学生と思えないくらい理解している」なんて絶賛していたけど、ホント、頭が悪いんじゃないの?
金融は経済の血だということはもちろん認める。
金融システムがなければ経済が回らないのは当然だ。
ただ、“血液の流れ方” を教える前に “血は何によってどのように作られているのか”を教えるべきだろう。血液を造るためにどれだけの汗が流されて、どれだけの人間が搾取され、どれだけ環境に負担がかかっているかを知るべきだ。
でないと、「栄養が足りないなら輸血すればイイジャン」なんてことを考える人間ばかりになってしまう。
事実、そうなっているでしょう?
株式相場や商品相場が実体の企業活動と乖離していることは周知の事実。
その小学5年生は “記号としての経済情報” を知っているに過ぎない。
そんな小学生ばかり増やしてどうするんだ?
搾取する金持ちはより金持ちに。
搾取される貧乏人はより貧乏に。
そのアメリカかぶれのバカ評論家の理想とする社会はそういう社会なんだろう。
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コメント
>“血液の流れ方” を教える前に “血は何によってどのように作られているのか”を教えるべきだろう。
私も同じように感じます。
人それぞれとは言えども
人としての基本すら知らずに大きくなる子供。
怖いです。
投稿者: hayano | 2007年07月29日 22:54
公明党の発言知りませんでした、
びっくりな言動ですね。
選挙速報を見ました、
世論をストレートにあらわした結果、
自分がどうこう言う立場ではないので書きませんが、
新しく政治に立つ方には、
ぜひしっかりと政治を行なってももらいたいものです。
小学生向けの金融口座、
自分もどうかと思います、
お金の流れをることは大事な事だと思いますが、
働くということの根源を知ることの方がよっぽど大事なような...
投稿者: 柊 | 2007年07月29日 23:03
hayano さん、こんばんは。
まさしくそのとおり。
人としての基本を知らずに大きくなっていくのです。
ホントに怖いですよね。
投稿者: hirobot | 2007年07月29日 23:45
柊さん、こんばんは。
公明党の発言、びっくりでしょう?
公明党の良識はどうなった、って感じです。
有権者騙しもいとわない、なりふり構わぬ権力への固執、見苦しいです。
小学生向けの金融講座、まったく同感です。
投稿者: hirobot | 2007年07月30日 00:21
子供への金融講座、仰有るような偏り方が気に喰いませんよね。
良い大学を出て、賢く金融業界に入って、うまくお金を稼ぐ。 結構、どうぞやってください。
でも、hirobotさんや皆さんが仰有るようにそのためには誰かがその経済社会を動かし支えているわけですし、その誰かとあなた達とは、それぞれが社会を支えているのだ、稼ぐだけが偉いのではない、と言う点をまず理解しなければ。
バブルで痛い目にあったのに、またも、ものづくりの出来ないアメリカの真似をして「ビジネスモデル」という言葉に踊らされ、
それでも懲りずに、アジアに諸国にものづくりで追いかけられると、
「知的財産」「イノベーション」と言い散らす。
イノベーション結構、知的財産結構、でもそれを偉そうに「創成」したり「管理」するのではなくて、まずはそれを「築く」ことが重要なのに、現実では忘れられているように思います。
>そのアメリカかぶれのバカ評論家の理想とする社会は....
こういう社会にはしたくない。もし今後失敗するのでも、「アメリカの真似をして失敗した」ではなく、せめて「日本としての独自の路線で失敗した」と言いたいものです。
普段の思いが噴出してしまい、つい熱くなりました。決して右翼でも中途半端な平等論者でもないのですが....
少しずつでも身近なところからでも、意識を変えられるといいですね。
投稿者: せん | 2007年08月01日 00:13
せんさん、こんばんは。
100 パーセント agree with U です!
以前に朝日の田岡さんがうまいこと言っていました。
「世界最大の債務国のアメリカは経済運営がうまく行っていない国の最たる例。そのアメリカのことを真似るなんて、落第生の答案を丸写しするようなもんだ。」
うまいこというでしょ?(笑)
まったくその通り!!
せんさんには、是非こちらも呼んでいただきたいっ!(昨年の 4 月の日記です。)
http://weblog.seki.net/2006/04/post_19.html
せんさんが「ものをつくること」で書いておられましたが、僕もまったく同感だ、ということがこの日記で分かっていただけると思います。
投稿者: hirobot | 2007年08月01日 00:36
hirobotさん、
そうなんですよ、パン屋さんとかの力がなくては生きていけないし幸せに暮らせないのに、何だかそこが忘れられている気がします。
とは言え、私だって都会で形が残らない仕事をしているので偉そうには言えないのですが.....
3年ほど前に米国の経済雑誌に "Thinking big is important, but sweating the details is just as critical (to spurring continuous innovation)" という表現があり、「自己否定の好きな日本人は、Thinking bigが出来ないことばかりを気にしているからねぇ」と溜め息をついていたのですが、
でも、どうやって sweating the detailsの先に得られる価値を分かるか(次世代に分からせるか)が難しいところですよね。
身近に実例を見聞きし、後は実体験するしかないのでしょうか?
うぅん、むずかしい!
因みに、Pentaxは「汗を流して一生懸命作るのは得意です」という姿勢が好みの企業ですが、この先どうなるのでしょうね。(← この発言、場がちがいますね。ごめんなさい!)
投稿者: せん | 2007年08月02日 19:12
せんさん、こんばんは。
> 都会で形が残らない仕事をしているので偉そうには言えない
そうなんです。
それが歯がゆく悔しい思いをしているのに、そんなことをなんとも思わない連中を見ると、自分の嫌な面を見せ付けられているような気がして「どうしてそんな風に生きられるんだ」と憤ってしまいます。
> Pentax は
動議支持、賛成に1票!(笑)
投稿者: hirobot | 2007年08月03日 01:06