夏日、そして、穏やかな風の吹く晴れた休みの日には
Pentax K20D, smc Pentax FA77mmF1.8 Limited
今日も夏日でした。
穏やかな乾いた風の吹く一日。
みなさんのところはどうでしたか？
仕事場から窓越しに空を見上げていたら、去年書いた話を思い出しました。
・・・
・・・
晴れた休みの日は、いつものように公園に行こう。
お財布と帽子とカメラを持ったら準備完了。
服なんて適当でいいよ。
ドアを開けると、乾いた風がふわっと部屋を吹き抜ける。
「きもちいいねー。」
君は目を細めながら、外を見て言う。
外は初夏の明るさだけど、風にはまだ冷たい空気が混じってる。
ひんやりした廊下でなかなか来ないエレベーターを待つ時間も、君とこうしていられるだけで特別気持ち良く感じる。
「どうしてそんなににこにこしているの？」
君は不思議そうに言う。
「エレベーターを待っているのが楽しいから。」
僕がそういうと、「あなたはほんとに変な人」と言って君は笑う。
「わたしね、あなたの笑顔を見るのが好き。とても優しい気持ちになれるの。」
君は少し考えてから、そう言った。
廊下から見る空はとても明るくて、このまま飛び立てるような錯覚に陥りそうになる。街路樹の影は昨日より少し短く濃くなっているような気がした。
エレベータの階数表示がもうすぐ僕らの階に到着することを知らせている。
僕は、もし僕が映画の中に住んでいるなら、今をエンディングにしたい、と思った。
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まで
コメント
hirobotさん、こんばんは。
きっと本物の映画だったら、エレベーターに乗って、到着階のドアが開いたところでエンディングってなりそうですよね。
ところがもうすぐ自分たちの待っている階に、エレベーターが到着しそうなところでエンディング。ほんの少しだけ進んだ未来でエンディング。二人の距離の近さが感じられるお話ですね。
投稿者: なん | 2008年04月30日 21:24
なんさん、こんばんは。
コメントありがとう。
僕もこの話気に入ってるんです。
こういう“近さ”って得がたいですよね。
投稿者: hirobot | 2008年04月30日 22:01
hirobotさん、こんにちは。
ドコからこちらに辿り着いたのかすっかり忘れてしまいましたが、
以前からROMってた者です。
hirobotさんの写真もさることながら、
書かれるお話がとても心地良くてUpされる度に"ほわ～ん"としていました（笑）
よろしければリンクさせてください。
これからもよろしくお願いします。
投稿者: kazucolor | 2008年05月01日 13:54
kazucolor さん、はじめまして。
コメントありがとうございます。
ブログ見させていただきました。とても雰囲気のある写真と文章ですね！
リンクの件、ありがとうございます。よろしくお願いします。
（こちらのブログでは、大変申し訳ないのですが、大量のスパムコメントの処理を簡略化するため、本ドメイン以外へのリンクは掲載できないようになっています。大変申し訳ないです。もう 1 つのブログ（Digi-Pen）の方はリンク可能になっておりますので、よろしければそちらにコメントいただければリンクが表示されると思います。http://digi-pen.seki.net/ です。よろしくお願いします。）
投稿者: hirobot | 2008年05月01日 14:09
うひゃ～綺麗！
緑と花のピンク，ボケが
とっても柔らかい雰囲気ですネ！
投稿者: taku | 2008年05月01日 18:22
taku さん、こんばんは！
FA77 はマジいいです。
これで撮ったら、どこを撮っても絵になります。お得です。
投稿者: hirobot | 2008年05月01日 19:04