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2013年10月06日

合成の誤謬


Nikon D700, AF-S Nikkor 24-120mm 1:4G ED
 
100均に行くと、毎回恐ろしくなる。

いくら原価の安いところで製造していると言っても、日本の物流に載せて、日本の土地で、日本の物価で暮らしている人を店員に雇っているわけで。
それを考えると、作っている人が、正当な労働対価を得ているとは思えない。

他人のことを心配している場合ではないけど、こんな「アメリカ型」の搾取構造によってのみ成立する資本主義が良いとはとても思えない。現代の奴隷制度ではないかといつも感じる。

搾取は貧困と格差を生み、結局は社会全体のセキュリティコストも増大し、みんなが損をする。
まさに「合成の誤謬」。

経済的最下層(社会的ではなく、あくまで経済的)の人たちでも普通に暮らしていける社会を実現していくことが、結局はみんなのためだと思う。
そのためには、作っている人がちゃんと生活できるようなコストを掛けて、ちゃんとした価格で売られている物を買い、大切に長く使う、ということが大切だと思う。

とはいえ、アメリカ人や中国人に代表されるような格差によって自分の成功を測る人たちは、「自分は他人よりこれだけ良い生活をできている」という相対的名誉欲に支配されているので、そういう人たちが駆逐されないとなかなか難しいかもしれない。

少なくとも僕はそういう、「俺はあいつらよりこんだけ良い生活ができている」ということに喜びを感じるような、卑しい人間にはなりたくない。

(未だに車で社会的ステータスを示し、「俺様はベンツに乗ってるんだから貧乏人は道を開けろ」的な「格差肯定派」の方々が、まだまだ生き残っていることに唖然とする。こんなことだから、いつまでたっても日本人はヨーロッパ人からバカにされるんだろうね。)




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