いつものように
Fujifilm Finepix S5 Pro, AF-S DX VR Zoom Nikkor ED 18-200mm F3.5-5.6G
日曜日は、昼頃から雨が降り始めた。
弱い雨。
僕は 3 時に仕事を仕上げて、いつものように花猫に行った。
池のほとりの道には、見慣れた熱田さんの iQ が、いつもどおりサクラの木の下に停まっていた。
店に入って、熱田さんに挨拶をし、雨が池の上に落ちる音を聴きながら、いつものように音楽の話や哲学の話をした。
いつもと全く変わらない。
「特別なことはしたくない。」
オーナーはそう言ってた。
まったくその通りだ。それが花猫らしい。
店の奥で引越しの話をしていた不動産業者も 4 時過ぎに帰り、5 時までオーナーと熱田さんと僕とでとりとめもない話をした。
「5時半から、いつも通り、花屋の仕事入れてるねん。いつもと同じようにしたいし。」
オーナーはそう言って、いつもと同じように店を閉める準備をし始めた。
いつものように、僕と熱田さんは「ごちそうさま」と言って、店を出た。
オーナーは、いつものように、「花猫」と書かれた木の看板を門の中に入れ、
「じゃあ、また。」
と僕らに言った。
熱田さんは僕に「じゃあ、また連絡して」と言い、僕は「了解です」と言って、いつものように別れた。
いつもと全く同じ光景。
違うのは、水曜日になっても、「花猫」の看板がもう門の前に出ることはない、ということ。
同じように見えて、全く違う毎日がやってくる、ということ。
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