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2010年07月02日

夏の匂い。これイイ。など


Olympus E-P1, Voigtlander Nokton classic 40mm F1.4 MC

昼から、いつもの通り、いつもの道を自転車で走った。
今日ははっきりと夏の匂いがした。
夏の匂い、って、なんだろう、と思った。不思議な匂い。とにかく、一つのものの匂いじゃないことは確かだ。
草や花の匂いや、アスファルトの焼けたにおいや、そういった匂いがほとんどなんだろうけど、多分、実際にはそこにはない匂いも感じているような気がする。
プールの後、学校から帰るときの、あのカルキの匂い。
夏休みのがらんとした校庭の前の水飲み場の匂い。
そういった匂いが、ほんとは今は存在していないはずなのに、記憶が嗅覚を補完して匂いを感じるんだろうな。

  ・・・

話は変わるけど、この弦、イイです。

なにせドラマーなもので、「弦なんて、ゲージが同じなら、どれでも大差ないだろ?」くらいに考えてた。
僕は Fender Telecaster Thinline と Riverhead (改造して Seymour Duncan P-Rails でタップを切って P90/Single/HB 切り替えにしたもの) を持っているけど、この Riverhead w/Seymour Duncan の方がクリーントーンで特にオープンコードを弾くと最悪にバランスが悪い。低音が濁るというか、出過ぎるというか。オープンコード以外でも低音が濁る。
でもって、コンプレッサーと非常に相性が悪い。低音がより濁って、コードが汚く響く。
ピックアップも限界まで低音側を沈めてあるんだけど、それでもだめ。
Tele Thinline の方はなーんにもしなくてもめちゃくちゃバランスが良くて、コンプレッサーやイコライザーとも相性が凄く良い。弾き比べると違いは歴然。
低音弦が太すぎるのか、と思い、試しにライトゲージ (009 - 042) にしてみたら、ヘナヘナで使えず。
今度は逆に太めのゲージ (0105 - 050) にしてみたら、もっと低音がブーミーになってダメダメ。
低音はライトゲージ、高音はレギュラーゲージ (つまり、HB/LT の逆) にしたらいいのかもしれないけど、一般的じゃないので、弦を1本ずつ買うのも面倒だし、高くつく。
「これは、ギターとピックアップの問題だろうな」と思って、そのままにしてた。

しかし、当然ながら Telecaster の方も購入して 2 年経ち、さすがに弦も死んで来た。
とはいえ、これだけ絶妙のバランスを崩したくないので、同じ弦を使いたくて、サウンドハウスさんに Fender Telecaster Thinline の純正弦を調べてもらったら、Fender Super 250L 09-42 だった (その名の通り、009 - 042 の Lightgauge)。
弾いた感じは 010 っぽいんだけどなぁ。ヘナヘナ感がなくて。

で、この弦はもう製造していない、とのことで、サウンドハウスさんが後継品で一番それに近いものを探してくれました。(ありがとう、サウンドハウス!!)
FENDER Super Bullets 3250L (073-3250-003)。

張ってみた。

これ、これ、これですよ。
試しに、Riverhead にも張ってみた。ビックリ。
以前 009 を Riverhead に張って、あまりのヘナヘナ振りに「Gibson スケールに .009 はアカン」と思ってたんだけど、同じ 009 でもメーカーによってこんなに違うんや!
知らんかった・・・
感覚的に言って、この前に張っていた、ghs の .0105(だから .010 よりまだ太い)
と同じくらいのテンションとしっかり具合。これいいわ。
それでもまだ Riverhead は低音がブーミーだけど・・・

500円程度の買い物で、これだけ差が出るのは驚き。
試したことない方、ライトゲージは頼りなさすぎだけどレギュラーは低音がブーミーで困っている方、一度試してみる価値アリです!


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2009年07月14日

静かな午後 3 時。夏の舗道にて。


Aix-en-Provence にて - Pentax K20D, smc Pentax FA77mmF1.8 Limited

  ・・・

夏はあまり好きな季節じゃない。

行く宛てのない帰巣本能が刺激されるから。

突然、あまりにも遠いところに来てしまったことに気付いて立ちすくんでしまう。

戻ろうにも、自分がどこから来たのかまったく分からないのだ。

そうして、毎年夏になると、僕は夏の舗道で、ひとり途方にくれることになる。


  ・・・


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2009年06月25日

午後の扇風機


Sigma DP2, SIGMA LENS 24.2mm 1:2.8

梅雨の中休み。
いい感じで晴れてます。

扇風機大活躍。

オフィスの部屋の中は 30 度だけど、扇風機で十分。
湿度が 40 % 切ってるからね。

扇風機の風が気持ちいー。

あー、ビール飲みたい。

・・・っていうか、飲も!(笑)

もちろん、仕事はしてますよ!
ばりばり。

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2008年08月16日

夏の午後の終わり、餃子くらいなら、など。


Eze にて - Pentax K20D, smc Pentax FA77mmF1.8 Limited
  
じりじりと太陽の光の音がするような晴れた暑い午後だった。

僕たちは木陰で休みながら、ベンチに座っている人や木陰で休んでいるハトを題材にして、他愛もない話を作ったり、写真を撮ったりした。

僕たちは隣に座りながら、終わりが近いことを感じていた。

とても暑い、静かな、しあわせで、かなしい夏の午後。
僕たちは、エアポケットに入ったような現実感が失われた木陰にいた。
 
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2008年07月29日

行き止まり


Aix-en-Provence にて - Fujifilm Finepix S5 Pro, AF-S DX VR Zoom Nikkor ED 18-200mm F3.5-5.6G
 
その年の夏は、僕にとって行き止まりのような夏だった。

「ここから先には進めません。」

僕は、そう書いてある目の前の標識を何度も読み返している。

  ・・・

以前に書いた話を思い出した。

  ・・・

どうしてもアイスコーヒーが飲みたくなったので、切らしていた豆を買出しに出た。
家に戻った僕はコーヒー豆を挽いて落とし、氷を一杯入れた銅のマグカップに注いだ。
氷がカップの中で「ちりちり」と音を立てて解けた。

アイスコーヒーを三分の一くらい飲んでから、僕は床に寝転がり、目を閉じて、あの行き止まりの夏を思い出していた。

光はどこまでも白くて、空はどこまでも青くて、君はどこまでも素敵だった。

こうしていると、目を開けたら隣に君がいて、冷えたミネラルウォーターのボトルを僕の額にあてて、「気持ちいいでしょ?」って笑っているんじゃないか、って思えるくらいに今でもはっきりとした輪郭を持って戻ってくる。

少し風が出てきたのかな。
レースのカーテンがさらさらと音を立ててるのが聞こえる。

網戸越しに入ってくる風は、少し夕立の匂いがした。

  ・・・

行き止まりの夏。

僕は今も、あのハンバーガー屋の窓際の席で君の隣にいる。
 

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作者 “hirobot” について


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